2011年5月14日土曜日

scalaのプレースホルダ構文

scalaには、プレースホルダ構文なるものがあって、関数をかなり簡潔にかけるようになっている。
関数脳じゃないから理解するのにかなり苦労した。

Listのforeachで使ってみると

    val list = List(1, 2, 3, 4, 5)

    // プレースホルダ構文を使用しない場合、
    // foreachに対してこんな感じに関数を渡す。
    list.foreach((x:Int) => println(x))

    // プレースホルダ構文を使った場合
    // 関数のパラメータをプレースホルダ(_)として書くことができる。
    list.foreach(println _)

foreachに対して関数を渡すときと比べるとかなり簡潔になっている。
ただし、プレースホルダ構文は関数内で1度のみの使用しか認められていない。
なので、こんなコードはNGとなる。
    val list = List(1, 2, 3, 4, 5)
    // 関数内で、2度プレースホルダを使用しているので構文エラーとなる。
    list.foreach(
      println (_)
      println (_)
    )

Listのsortで使ってみると

    
    val l = List(1, 3, 2, 5, 4)
    // sortは、引数を2つ必要とするので、それぞれをプレースホルダにできる。
    println(l.sort(_ < _))

    val hoges = List(new Hoge(3), new Hoge(1), new Hoge(2))
    // こんな感じにプレースホルダの属性を参照することもできる。
    println(hoges.sort(_.id < _.id))

    class Hoge(x:Int) {
      val id:Int = x

      override def toString = "Hoge{" + id + "}"
    }

2011年5月6日金曜日

JDBC経由でシーケンスを使用して採番した値の取得

insert文などでシーケンスを使用して採番を行った値を取得する場合、
JDBCの自動採番キー機能と、Oracleの拡張SQL文を使用する2パターンの方法がある。
Oracle拡張機能を使用した場合、1レコード更新なら良いが複数レコード更新になると、
クライアント側コードもOracleが拡張したJDBCの機能を使う必要があり、ちと面倒になる。

JDBCの自動採番キー機能

        // Statement取得時に、自動採番キーの項目を第二引数で指定する。
        // この例では、ID列がシーケンスでの採番対象なので『ID』と指定している。
        PreparedStatement statement = con.prepareStatement(
                "insert into test (ID, NAME) values (TEST_SEQ.nextval, ?)",
                new String[]{"ID"});
        try {
            statement.setString(1, "hogehoge");
            statement.execute();
            // SQLを実行後、statementオブジェクトからgetGeneratedKeysを呼び出して、
            // 採番キーの結果を取得する。(1行だけなのにResultSetってのが面倒・・・)
            ResultSet keys = statement.getGeneratedKeys();
            try {
                // ResultSetと同じ感じに値を取得する。
                // ただし、カラム名指定でのアクセスは出来ないので、
                // インデックス指定でアクセスする必要がある。
                keys.next();
                int id = keys.getInt(1);
                System.out.println("id = " + id);
            } finally {
                keys.close();
            }
        } finally {
            statement.close();
        }
        con.commit();
    }

Oracleの拡張SQL機能

        // Oracleで拡張された、returning intoを使用して、
        // IDカラムの値をバインド変数(OUTパラメータに代入する。)
        // なお、SQL文はbegin endで囲い、無名pl/sqlにする必要がある。
        CallableStatement statement = con.prepareCall(
                "begin insert into test (ID, NAME) "
                        + " values (TEST_SEQ.nextval, ?) returning id into ?; end;");

        try {
            statement.setString(1, "hoge");
            // OUTパラメータのタイプを指定する。
            statement.registerOutParameter(2, Types.INTEGER);
            statement.execute();
            // SQL実行後に、OUTパラメータの値を取得する。
            int id = statement.getInt(2);
            System.out.println("id = " + id);
            con.commit();
        } finally {
            statement.close();
        }

Oracleの拡張SQL機能で複数行更新の場合

        // returning intoを使用してID列をOUTパラメータに代入する。
        // SQL文は、通常のSQL文形式で、statementはOracleJDBCのstatementにキャストする。
        OracleCallableStatement statement = (OracleCallableStatement)
                con.prepareCall("update test set id = test_seq.nextval returning id into ?");
        try {
            // registerReturnParameterを呼び出して、データ型を設定する。
            // なお、この時に設定するデータ型はOracleTypesがもつ定数を使用する。
            statement.registerReturnParameter(1, OracleTypes.INTEGER);
            int count = statement.executeUpdate();
            System.out.println("count = " + count);

            // getReturnResultSetを呼び出して、OUTパラメータの結果セット(ResultSet)を取得する。
            ResultSet set = statement.getReturnResultSet();
            try {
                while (set.next()) {
                    System.out.println("set.getInt(1) = " + set.getInt(1));
                }
            } finally {
                set.close();
            }
        } finally {
            statement.close();
        }

2011年5月4日水曜日

scalaのコンストラクタ

scalaでコンストラクタの定義方法

コード

// 基本コンストラクタ
// 基本コンストラクタは、クラス宣言で定義する(クラスのパラメータとして定義する)
class Hoge(s: String, n: Int) {

  // 補助コンストラクタ(基本コンストラクタをオーバーロードする場合に定義する。)
  // 補助コンストラクタの最初のステップでは、必ず他のコンスとラクアを呼び出す必要がある。
  // この仕様に従うと、最後には必ず基本コンストラクタが呼び出される。
  def this(s: String) = this (s, 0)
  def this(n: Int) = this ("hoge", n)

  // コンストラクタの変数は、privateなインスタンス変数となる
  override def toString = s + ":" + n
}

object Hoge {

  def main(args: Array[String]) {
    // 基本コンストラクタに指定した値が出力される。
    println(new Hoge("string", 1))

    // 補助コンストラクタに指定した値と、補助コンストラクタで指定しているデフォルト値が出力される。
    println(new Hoge("hoge"))
    println(new Hoge(-1))
  }
}

実行結果

string:1
hoge:0
hoge:-1

2011年5月2日月曜日

rubyで例外処理

rubyでの例外処理方法

javaで言うところのtry-catchに似たbegin-rescueブロックを使用した例外処理ができる。

例外処理の基本

下記コードだと、beginブロック内で発生した例外(StandardError)をrescueブロックで補足して処理をしている。
rubyでは、rescueブロックで例外を指定しないとStandardError(JavaでのRuntimeException)が暗黙的に補足される。
def hoge
  raise RuntimeError, "message"
end

begin     # javaでのtry
  hoge
rescue    # javaでのcatch

  # 補足した例外は、グローバル変数の「$!」で参照できる。
  puts  "error, #{$!.message}"  
end

begin
  hoge
# 例外を捕捉時に例外を変数に格納することも可能
# 下記のように「=> 変数名」とすると、変数に代入することができる。
rescue => exception
  puts "error, #{exception.message}"
end

特定の例外を捕捉

rescueブロックで例外クラスを指定すると特定の例外のみを補足することができる。
複数のrescueブロックを定義した場合、javaと同じように最初にマッチしたrescueブロックが実行される。
def hoge(n)
  raise TypeError, "Type error." unless n.is_a? Integer
  n / 0
end

begin
  hoge(0)
# ZeroDivisionErrorを捕捉
rescue ZeroDivisionError => e
  puts  "error, #{e.message}"
end

begin
  hoge('a')
# TypeErrorを捕捉
rescue TypeError => e
  puts "error, #{e.message}"
end

begin
  hoge('a')
# ZeroDivisionErrorとTypeErrorを捕捉
rescue ZeroDivisionError, TypeError => e
  puts "error, #{e.message}"
end

2011年4月25日月曜日

google日本語入力の候補移動キーの変更

IMEの変換候補の移動を矢印キーでってのがどうにも面倒だったので、
vimの補完候補の移動で使っているCtrl+nとCtrl+pで移動できるように変更してみた。
これで生産性がだいぶ上がる気がすると、自己満足してみる。

変更方法は、google日本語入力のなんでマイクロソフトのIMEでは出来るかはよくわからない。

google日本語入力の設定画面を表示

下記画像の工具のアイコン?を左クリックして、プロパティを選択する。






キー設定の編集画面を開く

キー設定の編集画面へ移動する。(赤枠のボタン)





















キー設定を編集する

変更するのは下記の3点。(変更ポイントは画像参照)
  • 変換前入力中の予測変換
  • 変換中の次候補へ移動
  • 変換中の前候補へ移動


2011年4月7日木曜日

rubyからoracle接続

rubyからOracleへアクセスする方法

まずは、下記コマンドでOracleへのアクセスインタフェースを提供してくれるruby-oci8をインストールする。
gem install ruby-oci8

実際にOracleに接続して、select文を実行するコード(接続先ノDBは、OracleXE)
# encoding: utf-8
require "oci8"

# データベースへ接続
con = OCI8.new("hoge", "hoge", "xe")

begin
  # SELECT文の実行
  cur = con.exec("select id, name from hoge")

  # fetch_hashを呼び出すと、レコードをHashで取得できる。
  # fetchだと、各レコードがArrayで返却される。
  # 個人的には、Hashのが好きなんだよな・・・
  while rec = cur.fetch_hash    
    puts "rec['ID'] = [#{rec['ID']}]"
    puts "rec['NAME'] = [#{rec['NAME']}]"
  end
  cur.close
ensure
  # データベース接続を閉じる
  con.logoff
end

プリペアドステートメントやPL/SQLの実行なんかも出来るらしい。その辺は、今度ちゃんと調べてみよう。

2011年4月4日月曜日

rubyのローカル変数とブロックローカル変数の注意点

ローカル変数とブロックローカル変数に、同一の名前をつけた場合の動きのまとめ。

  1. ローカル変数をブロック内で参照できる。
  2. ローカル変数と同名の変数を宣言するには、ブロックパラメータのリストに宣言する。
  3. ローカル変数と同名の変数をブロック変数に使用した場合、ブロックローカルな新しい変数となる。

ローカル変数をブロック内で参照した場合

#coding:utf-8

array = ["h", "o", "g", "e"]
hoge = ""

array.each do |s|
  hoge += s
end
puts hoge

実行結果

ローカル変数がブロック内で参照でき、値が代入されていることがわかる。
hoge

パラメータリストで変数の宣言

#coding:utf-8

array = ["h", "o", "g", "e"]
hoge = "hoge"

array.each do |s;hoge|
  hoge = s
  puts hoge
end
puts "original hoge = [#{hoge}]"

実行結果

ローカル変数が上書きされていないことがわかる。
h
o
g
e
original hoge = [hoge]

ローカル変数と同名の変数を、ブロックパラメータで指定した場合

#coding:utf-8

array = ["h", "o", "g", "e"]
hoge = "hoge"

array.each do |hoge|
end
puts hoge

実行結果

ローカル変数が上書きされていないことがわかる。
hoge
実行時に『-w』を指定して実行すると、ブロックパラメータで同名の変数を使用した場合にワーニングを出すことができる。
実行結果はこんな感じになる。
test.rb:6: warning: shadowing outer local variable - hoge
hoge

javaしかやってないと、なんとなく分かりづらい動きをするもんだなと思ってしまう。
個人的には、この辺の仕様を覚えておくのは大事だと思うけど、同じ名前の変数使わなければいいんじゃねと思ってしまう。
変数使い回すのすきじゃないし・・・。